当院で実施可能な耳鼻科領域の検査
- 純音聴力検査、語音検査、チンパノメトリー、あぶみ骨筋反射(SR)、耳音響反射検査(OAE)、聴性脳幹反応(ABR)
- めまい•平衡機能検査(多くは赤外線CCDにて記録して注視検査、頭位•頭位変換検査、 頭振り眼振検査、重心動揺検査、前庭誘発筋電位(VEMP)、ビデオインパルステスト(v-HIT)など)
- 顔面神経機能(Schrimer流涙検査、SR、誘発筋電図(ENoG)など)
- 味覚検査(ろ紙試験紙による定性検査)
ろ紙試験紙が現在製造中止のため、製造再開までは検査ができない状況です - 嗅覚検査(アリナミン静脈注射検査)
- 単純レントゲン
- 超音波検査
頸部腫瘤、耳下腺疾患、甲状腺疾患などに行なっています。
その他、椎骨脳底動脈血流速度、頸動脈血流速度、頸動脈にて動脈硬化の評価など 循環動態の評価にもしています。 - シェロング起立試験
横になっているときと立っているときの血圧に変化をみる検査を 自動記録血圧計で行っています。 - 内視鏡検査
中耳、鼻咽腔、喉頭などの観察をしています。
嚥下機能検査(主として飲水の状況を内視鏡にて観察)、 耳管機能評価(鼻つまみをして飲み込ませた時の鼓膜の動きをみる検査、 減圧加圧した時の鼓膜の動きを評価)などにも利用しています。。
当院の設備・機器紹介
診察室
手術顕微鏡をみみ、はな、のどの診察に活用しています。
この状況は診察ユニットとファイリングシステムのモニター画面に映し出されます。リアルタイムで所見を説明しています。
要点はファイリングシステムで画像記録しています。
待合室
診察まで待機していただく待合室です。
お子様のために畳のスペースとおもちゃも用意しています。
感染対策と患者さんの保護(待機室、空気清浄機、緊急救命対策)
待機室
発熱等体調が悪い方は別室(言語聴覚室など)で診察まで待機していただいています。インフルエンザなど数名以上あるい別室が利用できない場合は出入り口を1カ所として入り口部の中待ち合いを仕切り隔離したスペースにて待っていただくなど院内で可能な限り対応するようにしております。
空気清浄機
プラズマクラスターを待合室と診察室に設置しています。
さらに、待合室には大型の空気清浄機も設置して室内環境に配慮しています。
緊急救命対策
酸素吸入器、AEDを設置し、気道確保のための救急セット(アンビューバック、気管内挿管チューブ、マッキントシュ)も常備しています。
また、心電図計も置いてあります。
聴覚系検査
聴力検査室
防音対策を施した部屋に聴力検査室ボックスを設置しています。基本的には聴力検査はボックス内で行います。
写真ではインピーダンスオジーオメータとオージオメータが左側に、聴力検査室ボックスが右側にみえます。
オージオメーター
オージオメーターは聞こえの程度を調べる器械です(純音聴力検査、語音検査)。
インピーダンスオージオメーター
インピーダンスオージオメーターは圧変化による鼓膜の可動を評価しチ中耳機能を評価したり(チンパノメトリー)、音刺激による鼓膜の位置の変化を圧変化に置き換えて反応をみる(あぶみ骨筋反射)検査器械です。
OAE(耳音響放射検査)
OAEは耳音響反射検査する器械で、外耳道から加えた音刺激により内耳の外有毛細胞を興奮させその際生じる音を外耳道側から検出します。乳幼児の難聴のスクリーニングや中耳伝音系の評価などに用います。
めまい•平衡機能検査
重心動揺計・眼振記録システム・V-HIT
めまいをおこしている方は勝手に目が動いてしまう眼振や体のふらつきが見られることが少なくありません。赤外線カメラを利用して実際の目の動きを記録しています。注視検査、頭位•頭位変換検査、頭振り眼振検査に用いています。また、体のふらつきをみるために重心動揺計も行っています。
Neuropack SI
聴性脳幹反応(ABR)や顔面神経麻痺のときにする誘発筋電図検査(ENoG)、めまいのときにする前庭誘発筋電位(VEMP)に用いています。ABRは音刺激による電気変化による脳幹の反応をみる検査で、難聴の評価や脳幹の状況評価に用います。ENoGは顔面神経を顔面皮膚上より電気刺激して顔面神経を興奮させその表情筋の変化を記録し左右比較することで麻痺の程度を評価する方法です。VEMPは音刺激で平衡機能に関係する球形嚢を興奮させ、その興奮が下前庭神経を通じて脳幹にある前庭神経核に伝えられ内側前庭脊髄路を介して副神経核に至り、副神経を通じて頚の筋肉である胸鎖乳突筋に影響させその筋電図の状況をみる検査です。めまいの障害をおこしている部位の検索に利用しています。
ファイリングシステムと内視鏡システム・内視鏡洗浄機
内視鏡として硬性(極細、通常の太さ)、軟性(観察用、処置用)、電子スコピー(通常の太さ、細め)がおいてあります。
通常は中耳炎などの鼓膜の性状変化の観察には極細硬性ファイバーを、はなの中やのどを詳細にみたりする時には電子スコピーを用いています。
観察結果はファイリングシステムを利用してコンピュターに記録しています。
軟性ファイバーや電子スコピーの洗浄には専用の器械を用いています。
超音波検査機器
甲状腺やリンパ節など頸部に腫脹腫ある場合などがに使います。
乳腺疾患で利用されるエラストグラフィも搭載され腫瘤の性状の評価に利用しています。
また、血流評価も可能で、頸動脈や椎骨動脈の血流評価や頸動脈内壁の性状により動脈硬化判定に利用しています。
これはめまいをおこす要因検索などに用いています。
レントゲン装置、CR読み取り機
撮影した単純レントゲン写真を診察室にあるビュウアに表示し説明できるようになっています。
自動血圧計
横になっている血圧変化とその後起立させた後の血圧変化をみるシェロング起立試験に利用しています。